大三東駅(おおみさき)島原鉄道 長崎
大三東駅(おおみさき)は、長崎県島原市にある島原鉄道の無人駅で、「日本一海に近い駅」の一つとして知られています。屋根や柵のない開放的なホームから、有明海が足元に広がる絶景が魅力。有明海は日本一の干満差があり、干潮時には遠浅の干潟が美しい砂模様を描き、満潮時は海面がホーム近くまで迫ります(目測で大人一人分程度)。これほど海に近い駅は、海芝浦駅、新芝浦駅、池の浦シーサイド駅(廃止)、梅津寺駅を除き類を見ず、柵のないのは大三東駅だけです。
訪問者の記録(2016年2月、11月、2018年10月)では、11月初旬の日の出前に到着した際、幻想的な朝焼けと沖の海苔養殖の竹が有明海らしい光景を演出。干潮の干潟は書籍『海の見える駅』の表紙にも登場しました。諫早行きの黄色い列車が到着する様子や、南の雲仙岳とのパノラマ、南側阿蘇山々の眺めも印象的。駅前には国道251号線が通り車通りがありますが、ホーム内では気になりません。ホームには島原鉄道のイベント「幸せの黄色いハンカチ」(子どもたちのメッセージ入り)が掲げられ、2018年の再訪時には専用フェンスに移され、2019年3月から無人販売も開始。待合室には駅ノートがあり、訪れるたびに駅の魅力が増しています。
満潮時の訪問では、青い海水が迫り、船が近くを通る様子が『千と千尋の神隠し』の海原電鉄を思わせます。黄色い列車がシンボルで、潮風で味の出たベンチも風情たっぷり。駅周辺は住宅地や商店、簡易郵便局があり、島鉄バスが毎時1本程度運行。国道北300mにレストラン「仲よし」「和香」やコンビニがあり、補給に便利。一日中滞在したくなる貴重なスポットです。干満時刻はアプリ「潮MieYell」で確認可能。更新は2019年8月14日。
(出典:https://seaside-station.com/station/ohmisaki/)


